お茶は、焙煎でもっとおもしろい。

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ほうじ茶ラテが、店と家で違って感じる理由

第2章・公開 2節/全4節

深い茶色のほうじ茶葉、ミルクピッチャー、乳白色の渦が浮かぶほうじ茶ラテのイラスト。

店で飲むほうじ茶ラテと、家でいれた一杯。その差がどこから来るのかを見ていきます。

02

ミルクに負ける香りと、負けない香り

ミルクを加えたあと、どのお茶の香りを残したいか。深煎りをすすめる茶商の説明と茶葉を替えるレシピから、好みのラテを探す比べ方を紹介します。

深い茶色のほうじ茶葉、ミルクピッチャー、乳白色の渦が浮かぶほうじ茶ラテのイラスト。

お茶だけで飲むと好きなほうじ茶が、ラテでも同じように気に入るとは限りません。ラテで考えるのは、ミルクと合わせた一杯の中で、どんなお茶の香りを感じたいかです。「深煎りがおすすめ」という言葉の理由を読むと、茶葉選びとレシピの使い方を分けて考えられます。

深煎りをすすめる理由は、仕上がったラテにある

FAR EAST TEA COMPANYは、ミルクを加えてもお茶の香りがはっきり残るものとして、まず深煎りをすすめています。焙じた穀物やナッツのような香りが、ミルクに負けにくいという説明です。ここでの判断は、お茶単体の濃さではなく、合わせたあとの香りに向けられています。

穀物やナッツは香りを伝えるたとえで、原材料にそれらが入っているという意味ではありません。茶葉の説明を読むときは、原材料表示と、香りを言葉にした表現を分けると、どんな一杯を目指すのか想像しやすくなります。

同量の茶葉交換なら、試す手順がはっきりする

丸八製茶場の棒茶ラテのレシピには、献上加賀棒茶を同量の「深炒り焙茶BOTTO!」に替える提案があります。同社は、より深みのある味わいになると紹介しています。まず一つの公式レシピを選び、その案内の中で茶葉を替えられるのが、この例の使いやすい点です。

比べるときはミルクや甘み、ほかの手順をそろえておくと、何を変えた一杯なのかが明確になります。ただし交換するのは商品そのものです。香りの違いがあっても、それを焙煎度だけの効果と断定する比較ではありません。

お茶だけのひと口と、ラテのひと口を比べる

試すなら、レシピに従って用意したお茶を、ミルクを合わせる前にも少し味わってみます。その段階で感じた香りと、完成したラテで気づく香りを書き分けると、「茶葉の香りが弱い」のか「自分が作った組み合わせでは見つけにくい」のか、次に確かめたいことが具体的になります。

これは味を一定の点数にする試験ではなく、自分のラテを調整する観察です。お茶がはっきり感じられるものが好きなのか、ミルクと一緒に穏やかに飲みたいのかで、気に入る方向も変わります。

変えるのは、まず茶葉かレシピのどちらか

深煎りに替え、茶葉も増やし、ミルクも減らすと、お茶の印象が変わっても理由が追いにくくなります。茶葉を比較する日は同じレシピで、配合を探す日は同じ茶葉で試す、と分けると、次に作る一杯へ経験を持ち越せます。

「ミルクに負けない」は選ぶための一つの目標で、すべてのラテが目指す正解ではありません。深煎りを出発点にしながら、どの香りをどれくらい残したいかを自分の言葉にすることが、好みへ近づく手がかりです。

気に入ったら商品名と使ったレシピに加え、「ミルクのあとにも焙じた香りを感じた」のように、完成したラテのどこが好きだったかを一つ残します。次の茶葉選びにも使える記録になります。

更新 2026年9月21日この節だけのページ

04

家で近づけるための、材料と道具の選び方

丸八製茶場は茶葉から2人分、伊藤園は指定のインスタントで1人分。家で作る、二つのほうじ茶ラテを紹介します。

急須で淹れた茶を入れたカップに、ピッチャーから温めた牛乳を注ぐ挿絵

家でほうじ茶ラテを作るなら、茶葉から淹れる方法も、粉末を溶かす方法もあります。台所に立つ前に、丸八製茶場と伊藤園の公式レシピを見ておきます。使う商品も人数も違うため、最初は片方を選び、その分量と手順で作ります。

茶葉から淹れる、丸八製茶場の2人分

丸八製茶場の棒茶ラテに使うのは、「献上加賀棒茶」18g(大さじ約9杯)、または「献上加賀棒茶」ティーバッグ6個です。ほかに熱湯320ml、牛乳80ml、砂糖10gを用意します。分量は2人分。茶葉から淹れたお茶に、少なめの牛乳を合わせます。

作り方は三つの手順です。まず、急須または耐熱容器に茶葉と熱湯を入れ、2分30秒待ちます。次にカップに砂糖を入れ、淹れたお茶を注いでよく溶かします。最後に温めた牛乳を加えて仕上げます。

粉末を溶かす、伊藤園の1人分

伊藤園のほうじ茶ラテは、1人分で「さらさらとける お~いお茶 ほうじ茶」大さじ1、お湯30cc、牛乳140ccを使います。牛乳を多めに合わせるレシピです。お湯は指定のインスタントを溶かすために使い、茶葉を抽出する工程はありません。

カップに商品とお湯を入れてよく溶かします。手鍋に牛乳を入れ、泡立て器でかき混ぜながら沸騰直前まで温め、カップへ注ぎます。

次に作る日は、自分の好みに合わせて

丸八製茶場は2人分、伊藤園は1人分です。茶葉を抽出するか、指定の商品を溶かすかも異なります。分量と手順はそれぞれのレシピに沿って使い、比べるときは人数をそろえます。

大さじで示された材料は、その単位で量ります。一度レシピどおりに作ったら、次は甘さや牛乳の量を少し変えるのも一案です。最初の一杯を覚えておくと、何を変えたか、味がどう変わったかを比べられます。自分の好きな分量を、少しずつ探していけます。

更新 2026年9月19日この節だけのページ

あと2節を順に公開します。

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