丸八製茶場の棒茶ラテのページには、献上加賀棒茶を同量の「深炒り焙茶BOTTO!」に替えてもよい、と書かれています。同じレシピの中で茶葉だけを入れ替えられる案内は珍しく、これなら焙煎の深さの違いがそのまま出そうに見えます。
そろえるものは、3つに畳める
そろえるものは、3つに畳めます。茶の側(茶葉の量・湯の量・湯の温度・時間)、牛乳の側(量・温度)、そして甘味。焙煎度を比べる日は、茶葉の種類以外をすべてそのままにします。
同量交換が比較にならない理由
同量交換が比較にならない理由は、交換先のほうにあります。同社の商品の並びでは、献上加賀棒茶は「加賀棒茶(茎の焙じ茶)」、深炒り焙茶BOTTO!は「焙じ茶(葉の焙じ茶)」に置かれています。替わっているのは焙煎の深さだけではありません。原料の部位も、合わせ方も違う別の商品です。
「浅煎り」「深煎り」は、店ごとの言葉
袋に書かれた「浅煎り」「深煎り」も、店ごとの言葉です。日本茶業中央会の表示基準が定めているのは「ほうじ茶」など17種の名称までで、焙煎度の呼び名はそこに入っていません。焙煎度の基準になる温度も、今回当たった資料には書かれていません(第6章)。店をまたいで2袋を買うと、比べているつもりのものが何なのか、途中で分からなくなります。
同じ条件で2回作って、2回とも記録する
だから、ここでの実験は条件を並べるところから始めます。同じ条件で2回作って、2回とも記録する。1回では、茶葉の違いなのか、その日のぶれなのかが判別できません。そろえられないものが1つでも残る日は、比較をあきらめて記録のための1杯だと決めてしまうほうが、後で使えます。まだ記録はありません。ここに書けるのは、比べ方の設計までです。測った結果は、そろった順に協会の会員向けの記録として先に出し、後からこの章に足します。
