焙烙・フライパン・家庭用焙煎機で、温度と時間をどう測るか。家の道具で確かめられる範囲を見ていきます。
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焙烙、フライパン、家庭用焙煎機 ― どこが違うか
砂炒り、回転ドラム、遠赤外線は、同じ層の言葉ではありません。胴の形、熱の届け方、火との接し方に分けると、茶商と機械メーカー5社が公開している説明の違いが読めます。

「砂炒り」と「遠赤外線」、どちらで焙じたお茶だろう。そう比べたくなりますが、二つは必ずしも別の方式ではありません。温めた石の遠赤外線を使う砂炒りもあります。焙煎の説明には、道具の形、熱の伝わり方、火との接し方が混ざって登場します。まず名前をほどくと、機械の仕事が見えてきます。
ほうじ茶の焙煎機は、砂炒り・直火・遠赤外線のどこが違うのか
砂炒り、直火、遠赤外線は、同じ層の言葉ではありません。焙煎機の説明には、原料を入れる胴の形、熱を届ける方法、火との接し方という三つの層が混ざっています。この三つに分けて読むと、どれか一つを選ぶ三択ではないことが見えてきます。
言葉を三つの層に分けます。①回転ドラムは胴とその動き、遠赤外線は熱の届け方、直火は火との接し方を指す言葉です。②三つは層が違うので、温めた石の遠赤外線を使う砂炒りのように、複数を組み合わせた機械もあります。③焙煎機の名前だけで味は決まらず、葉か茎か、原料の扱い、火の調整まで合わせて読むことになります。
回転ドラムは、原料を入れる胴とその動きを表します。遠赤外線は熱を届ける方法、直火は火との接し方を表す言葉です。したがって「回転ドラムか遠赤外線か」と一つを選ぶ関係にはならず、両方を使う機械もあります。
料理でフライパンの形と加熱器具を別々に考えるのと似ています。商品説明を読むときも、原料を何に入れるのか、何で熱を届けるのか、どう動かすのかに分けると、似た名前の中の違いが整理できます。
砂炒りのほうじ茶は、温めた石から熱を渡す
以下で引く説明は、茶舗ふりゅう、矢野園、山益、丸菱、美濃加茂茶舗がそれぞれ自社で公開しているものです。五社とも、自社が使う方式と、その方式で目指す仕上がりを書いています。温度や時間の数値はそろっていないので、同じ方式名でも各社の仕上がりは違います。
茶舗ふりゅうは、砂炒りを、温めた石の遠赤外線を使う伝統的な方法として紹介しています。同店が目指すのは、均一に火を入れ、焦がさずに甘みを出すこと。名前の「砂」だけでなく、石を介して熱を届けるという説明に注目したいところです。
矢野園は、合組みした茶にさらに高温で火を入れる工程で、砂炒り焙煎機と赤外線の火入れ機を使い分けています。一つの店が一つの方式だけを使うとも限りません。作り手が目指す仕上がりと、道具の選択を結びつけて読めます。
残りの三節では、丸菱の回転ドラム式、熱風を吹き上げる穀物向けの方式、そして機械名だけでは味が決まらない理由を、実例ごとに読めます。
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家で試す人へ ― 安全と、やめどき
家でほうじ茶を焙じるなら、焙烙かフライパンかを先に決めます。藤田茶園の焙烙の手順は中火で30秒から1分の予熱、茶葉は5から10グラム。茶小泉のフライパンは、乾かしてから炒る二段階です。
家で茶葉を焙じるなら、最初に決めるのは道具です。焙烙を使う日と、フライパンを使う日では、火の入れ方も変わります。茶商が公開している手順から、一つの方法を選んで試してみます。
家でほうじ茶を焙じるなら、焙烙とフライパンのどちらを選ぶか
家で茶葉を焙じる方法は二つに分かれます。焙烙なら持ち手を持って火にかざし、手首を軸に振って中身を転がします。フライパンなら中火で乾かし、いったん冷ましてから強火で炒ります。どちらか一方を選び、最後まで同じ手順をたどります。
手順の要点は三つ。①藤田茶園の焙烙の手順では、中火で30秒から1分の予熱、茶葉は5から10グラムが目安で、煙が出たら仕上がりが近い合図です。②茶小泉のフライパンの手順は乾燥と焙煎を分け、その間に冷ます時間を入れます。③火から外しても余熱で焙煎は続くので、冷ますところまでが一回の手順です。
茶小泉によると、焙烙は持ち手を持ち、中に入れたものを火にかざして炒る道具です。均等に炒るには、手首を軸に振り、中身を転がすように動かします。
置いて待つのではなく、手で持ち、火との距離を取りながら動かします。茶葉を入れる前に、持ち方や動かし方をつかんでおきます。
焙烙でほうじ茶を作る、四つの手順
以下の手順と数字は、茶小泉と藤田茶園がそれぞれ公開している方法です。30秒から1分は予熱の時間で、焙じ終わりの判断は時計ではなく、煙と見た目、好みの炒り具合に置かれています。道具も火力も家庭ごとに違うため、そのまま移せる設定ではありません。
藤田茶園が紹介する手順は四つです。まず、中火で焙烙を30秒から1分温めます。茶葉を入れたら、焦がさないように動かします。煙が出てきたら仕上がりが近づいた合図。好みの炒り具合になったら、持ち手の部分から茶葉を出します。
茶葉の量は5から10グラムが目安です。30秒から1分は予熱の時間で、焙じ終わりは煙や見た目、好みの炒り具合で決めます。時間と量は、この焙烙の手順で使う目安です。
残りの二節では、茶小泉のフライパンの二段階(中火で乾かし、冷ましてから強火で炒る)と、火から外したあとも余熱で焙煎が続くため冷ますところまでを一回の手順とする理由を読めます。
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あと3節を順に公開します。
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