袋の表示を手がかりに、一袋を選び、もう一袋と合わせて淹れるまでを通して見ます。
01
袋の表示から、ローストと合組を読む
原料の産地、袋全体の量、一回に使う量。淹れる前に袋を読むとき、それぞれの表示をたどります。
袋の裏にある「緑茶(国産)」と「60g」は、同じお茶について書かれていても、答えている問いが違います。前者は材料、後者は袋全体に入っている量。さらに淹れ方へ進むと、一回に使う量が現れます。
表示を上から眺めるだけでなく、何の情報なのかを分けて読んでみます。一保堂茶舗と丸八製茶場の実際の商品が例になります。
「国産」から分かる範囲を読む
一保堂茶舗の極上ほうじ茶の原材料表示は「緑茶(国産)」です。国産の緑茶を使うことは分かりますが、この表記だけでは生産県や、葉と茎の内訳までは分かりません。
茶商の名前や店の所在地を知っていても、それをそのまま茶の産地に置き換えることはできません。店がある場所と、材料が育った場所を別の情報として読むと、産地を知りたいときに何を調べるべきかがはっきりします。
60gと3g×12個では、量の書き方が違う
献上加賀棒茶には「60g 袋入」の茶葉タイプと、「3g×12ヶ」のティーバッグがあります。60gは一袋に入る茶の量。3g×12個は、一つの袋の量と個数の両方を伝えています。
後者の茶の合計は36gです。外袋の見た目や個数だけで比較するより、何グラムの茶が、どんな単位で入っているかに直すと違いが分かります。ただし、合計量だけで使いやすさや味の好みまで決まるわけではありません。
淹れ方まで読むと、一袋の使い方が見える
温かく淹れる公式手順では、茶葉タイプは一回6g、ティーバッグは一回2個を使います。60gを6gずつ使うなら10回、12個を2個ずつなら6回という計算になります。これはそれぞれの手順で作る回数です。
一回に作る量を確かめずに、10杯、6杯と言い換えると別の意味になってしまいます。使うカップの大きさや何人で分けるかを考えるためにも、袋全体の量、一回に使う量、一回にできるお茶を分けます。
03
はじめの一袋を選び、二袋目を合わせてみる
家の急須、仕事の合間のカップ。一杯を用意する場所と道具を思い浮かべると、選びやすくなります。
最初の一袋は、銘柄よりも「どこで、どう淹れるか」から考えると選びやすくなります。家で急須を使うのか、仕事の合間にカップで飲むのか。同じ人でも、使う場面が変われば便利な形は変わります。
用意する道具、一回に作る量、次に試したいこと。この三つを順に考えると、候補を絞る理由を自分の言葉で持てます。
カップから始めるか、急須で淹れるか
丸八製茶場の献上加賀棒茶ティーバッグには、カップに入れて熱湯を注ぐ飲み方の案内があります。急須がなくても、カップで用意する一杯から始められます。
一方、茶を量って急須で淹れる商品を選ぶなら、茶の量とお湯の量を確認します。手元にある道具でメーカーの手順を再現できるか。まずここを確かめると、買ったあとで必要なものに気づく行き違いを減らせます。
ティーバッグ1個が、一回分とは限らない
献上加賀棒茶ティーバッグの温かい淹れ方は、2個に熱湯260mL、45秒です。一つずつ包まれていることから、1個を一回分と決めてしまうと、この商品の案内とは違う使い方になります。
同じ商品を水出しにする場合は、2個と冷水600mLで3時間。袋の数は同じでも、作る方法と水の量が変わります。一回にどれだけ作りたいかを考えるときは、袋数だけでなく淹れ方までを見る理由があります。
一袋目は、次の比較の出発点になる
飲み終えたら、商品名と使った手順を残し、「この形なら続けられた」「もう少し少ない量を作りたい」など、使い方について一言書いておきます。香りの専門語が分からなくても、次の選択に使える記録です。
04
買ってからの置き場所と、飲み切る速さ
乾いた茶をしまう場所と、開封後の袋の扱いを、一保堂茶舗の案内から紹介します。
気に入ったお茶を、次の日も気持ちよく淹れたい。保存のために特別な道具を探す前に、毎日開ける袋と、その置き場所を見直してみます。
一保堂茶舗の公式FAQは、乾いた茶を日光、高温、湿気、強い匂いから遠ざけ、常温で保管できると案内しています。この短い説明を、台所での一連の動作に置き換えてみましょう。
保存場所は、温度だけで選ばない
「常温で置ける」と聞くと、冷やさなくてよいことだけを覚えがちです。しかし一保堂の案内には、日光や熱、湿気、強い匂いを避けるという条件も並びます。常温ならどこでも同じ、という案内ではありません。
いつも置く場所を思い浮かべ、日が差し込む時間があるか、調理の熱や湯気が近いか、匂いの強いものを隣に置いていないかと順に見ていきます。条件を一つずつ確認すると、なんとなく「涼しそう」だけで決めずに済みます。
袋を閉じるところまでを、お茶を淹れる手順に
開封後は、袋の口を閉じて保管するのが同社の案内です。茶を取り出したら、淹れる作業へ移る前に口を閉じる。置き場所が決まっていれば、しまう動作までを一続きにできます。
ここで保存するのは、淹れる前の茶
この常温保存の案内は、袋や缶に入った乾いた茶の話です。急須やボトルに淹れたお茶の保存方法とは分けて確認します。商品に個別の保存方法が書かれている場合は、その案内を使います。
あと1節を順に公開します。
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