湯を注ぎおえた台所で、開けた袋が口を開いたまま置かれています。気に入ったお茶は、つぎの日も気持ちよく淹れたいものです。特別な道具を探す前に見直すところは、毎日開ける袋とその置き場所なのです。

この文章では、古くからの茶舗の短い案内を、台所での動きに置きかえて見ていきます。

日ざしと湯気と、強い匂い

窓ぎわの棚には、午後になると日が差しこみます。乾いたお茶は常温で置けますが、どこでもよいわけではないのです。

茶舗の案内は、日の光、高い温度、湿気、強い匂いを避けるよう書いています。「常温で置ける」と聞くと、冷やさなくてよいことだけが残りがちです。けれど案内には、避けるものの条件も並んでいるのです。

見るところは、日が差す時間、調理の熱や湯気の近さ、となりに置いた匂いの強いものです。一つずつ確かめると、なんとなく涼しそうというだけで決めずにすむでしょう。案内が言うのは、そこまでです。つぎは、袋の口のことでしょう。

袋の口を閉じるまでが一杯

茶葉をすくったあと、袋の口がかさりと鳴ります。開けた袋は、口を閉じてしまうのが案内です。

茶を取り出したら、淹れる手順に移る前に口を閉じます。置き場所が決まっていれば、しまう動きまでを一続きにできるのです。

案内が書いているのは、口を閉じるところまでです。それがどのお茶の話なのかが、つぎの話でしょう。

淹れる前の、乾いたお茶の話

急須には、淹れたお茶がまだ少し残っています。常温で置ける案内は、袋や缶に入った乾いたお茶の話なのです。

急須やボトルに淹れたお茶のしまい方は、別の話として確かめるものです。商品ごとにしまい方が書かれていれば、そちらの案内が先なのです。

案内が届くのは、乾いた茶葉までです。数字と出どころは、このあとにまとめて置いておきます。

数字でくわしく

案内の出どころ
置き場所と袋の口の案内は、一保堂茶舗の公式FAQによります。
避けるもの
日光、高温、湿気、強い匂いの四つです。
保管の温度
避けるものから遠ざければ、乾いたお茶は常温で保管できるとしています。
開けたあと
開封後は、袋の口を閉じて保管するよう案内しています。
案内の範囲
この案内は、袋や缶に入った乾いたお茶についてのものです。
商品ごとの案内
商品に個別の保存方法が書かれている場合は、その案内に従います。