台所の棚には急須があり、仕事の机にはマグカップがあります。同じ人でも、淹れる場所が変われば、便利な形は変わるのです。最初の一袋は、銘柄よりも、どこでどう淹れるかから決めると選びやすいのでしょう。

この文章では、使う道具、一回に作る量、つぎに試したいことの三つを、順に見ていきます。

カップから始まる一杯

机の上のカップに湯を注ぐと、湯気がまっすぐに立ちのぼります。急須がなくても、カップで用意する一杯から始められるのです。

ある棒茶のティーバッグには、カップに入れて熱湯を注ぐ飲み方の案内があります。茶葉を量って急須で淹れる商品なら、見ておきたいのは茶の量と湯の量です。手元の道具で店の手順をなぞれるかどうかが、まず確かめどころなのです。

資料で言えるのは、ひとつの商品の案内までです。先に確かめておけば、買ったあとで道具が足りないと気づく行きちがいは減るでしょう。つぎは、ティーバッグの数え方です。

一つの包みは、一回分とはかぎらない

ティーバッグは、一つずつ小さく包まれています。けれど、一個が一回分とはかぎらないのです。

その棒茶の温かい淹れ方は、ティーバッグ二個に熱湯を注ぎ、短い時間で出す手順です。包まれた形から一個を一回分と決めると、商品の案内とはちがう使い方になります。水出しでは、同じ数の包みに冷たい水をたっぷり使い、時間をかけて出すのです。

包みの数が同じでも、作り方と水の量で、できるお茶は変わります。資料で言えるのは、この商品の手順までです。一回にどれだけ作るかは、袋の数だけでなく淹れ方まで見て決まるのでしょう。最後は、飲み終えたあとのことです。

飲み終えたあとの、ひとこと

空になった湯のみの底に、うすい茶色が残っています。一袋目は、つぎの一袋を選ぶための出発点になるのです。

残しておくとよいのは、商品の名前と使った手順と、使い方についての一言です。「この形なら続けられた」「もう少し少なく作りたい」といった言葉で足ります。香りの専門の言葉を知らなくても、つぎに選ぶときの手がかりになるのです。

ここで言えるのは、手がかりになる書き方の一例までです。数字と出どころは、このあとにまとめて置いておきます。

数字でくわしく

例の商品
例にしたのは、丸八製茶場の献上加賀棒茶ティーバッグです。
カップの案内
カップに入れて熱湯を注ぐ飲み方が、案内されています。
温かい淹れ方
ティーバッグ2個に、熱湯260mLです。
出す時間
温かい淹れ方では、45秒です。
水出し
同じ2個に、冷水600mLを使います。
水出しの時間
水出しでは、3時間おきます。