同じ棚に、ほうじ茶、茎ほうじ茶、ほうじ玄米茶が並んでいます。三つとも「ほうじ」が付いているのに、残りは作り方だったり、部位だったり、混ぜたものだったりします。
どこからどこまでを引き受けるのか
扱うのは二つだけです。焙じ方の読み方と、合わせ方の読み方。
近い飲み物との線は、原料と焙煎で引ける
近い飲み物との線も、二つで引けます。原料と、焙煎です。ほうじ茶が焙じるのは茶の葉や茎で、緑茶を作ったあとに火を足したものです。紅茶も同じ茶の木から作りますが、こちらは葉の酸化を進めます。焙じるのとは別の工程なので、紅茶を強く焙じても、緑茶から作るほうじ茶にはなりません。コーヒーは原料から違い、National Coffee Association はコーヒー豆を果実の中にある種子と説明しています。同じ「深煎り」でも、火を当てている元のものが違います。
扱わないこと
扱わないことも、先に決めておきます。産地銘柄のカタログは作りません。産地の名前だけでは中身が決まらないからです。レシピとお菓子は、2012年から定期的に出ている本に任せます。歴史は、番茶の民俗を引き受けた中村羊一郎の2冊に預けます。健康への効果は断定を避け、成分の増減までを書いて、体への働きは公的機関の案内に送ります。
読み終えたあとに変わるのは、袋の読み方
読み終えたあとに変わるのは、袋の読み方です。表に刷られた「深煎り」は店ごとの言葉で、焙煎度の基準になる温度はどこにも決まっていません。裏の「名称」の欄と原材料は、表示基準が言葉を決めた側です。その線が、袋の上で分かれて見えるようになります。
