製菓材料の棚に、「ほうじ茶パウダー」と書かれた袋が並んでいます。どちらも細かな茶色い粉で、袋を振ると、さらりと乾いた音がします。けれど、同じ量を牛乳に入れても、同じ飲み物になるとはかぎらないのです。

この文章では、粉末であること、無糖であること、湯に溶かせることを、ひとつずつ分けてたどっていきます。

細かな粉の、もとの姿

袋の口を開けると、焙じた茶の香りが粉のまま立ちのぼります。製菓用の粉は、焙じた茶葉を細かくひいた無糖の材料なのです。

古くからの茶舗の説明でも、製菓用のほうじ茶パウダーは、焙じた茶葉を粉にした無糖の商品です。湯に溶かして飲むインスタントとは、はっきり分けて書かれています。粉が細かくても、使い方までインスタントと同じではないのです。

ラテにすると粒が残ることがある、と店は案内しています。資料で言えるのは、粉の細かさより、飲み物に使うときの案内を読むほうが確かだというところまでです。つぎは、無糖という言葉の重さでしょう。

無糖の文字と、用途の文字

袋の裏で、「無糖」の二文字は目につきやすい場所にあります。けれど、無糖とわかっても、どう使う粉かまでは決まらないのです。

無糖は、甘さを自分で足したいときに見たい言葉です。それでも、無糖だからすぐ湯に溶ける商品だ、とは言えません。糖が入っているかどうかと、どう使う粉かは、別の問いなのです。

レシピが無糖の茶の粉を指定しているなら、材料の欄に加えて製菓用といった用途も見ることになります。似た名前の商品を選びなおす場面ほど、この二つの確かめが役に立つのです。つぎは、甘さを抱えたほうの粉でしょう。

甘さごと使う、ミックス

二つの袋を並べると、粉の色だけでは見分けがつきません。糖を加えたミックスは、その甘さをふくめて一つの材料なのです。

老舗の茶舗の案内では、ほうじ茶ミックスは糖を加えた粉です。冷たい水やミルクで作る飲み物のほか、お菓子にも使えると書かれています。無糖の粉と同じ量で入れ替えると、茶だけでなく糖もいっしょに替わるのです。

見た目が似ていても、原材料と用途がちがえば、レシピでの役目も変わります。資料で言えるのは、もとのレシピがどちらを指定しているかを先に合わせる、というところまでです。店の名前は、このあとにまとめて置いておきます。

数字でくわしく

製菓用の粉
藤本茶舗の製菓用ほうじ茶パウダーは、焙煎した茶葉を粉末にした無糖の商品です。
インスタントとの別
同社は、お湯に溶かして飲むインスタントとは区別しています。
ラテの粒子
ラテにすると、粒子が残る場合があると案内しています。
ミックスの糖
丸久小山園のほうじ茶ミックスは、糖を加えたパウダーです。
ミックスの用途
冷水やミルクを使ったドリンクのほか、お菓子にも使えるとしています。
同量の置き換え
無糖の粉末と同量で入れ替えると、茶の材料だけでなく糖も一緒に替わります。