湯のみを置くと、また飲みたいという気持ちが少しだけ残ります。その気持ちは、短いメモにしておくと、あとで同じお茶を探す手がかりになるのです。

この文章では、商品と淹れ方、気づいたこと、また飲みたい場面の三つを、順に見ていきます。

お茶の名前と、淹れたときのこと

袋を手もとに寄せると、裏に淹れ方の案内が小さく刷られています。メモのはじめは、商品の名前と淹れたときの条件なのです。

書きとめるのは、茶の量、湯の量、湯の温度、出した時間です。袋の案内どおりなら、その手順を残しておけば足ります。商品が変われば、分量も時間もちがうからです。

同じ項目で書いておけば、一度に二つのお茶を用意しなくても、あとから並べられます。ここで言えるのは、商品ごとに分量と時間がちがうというところまでです。条件のつぎは、気づいたことでしょう。

気づいたことと、また飲みたい場面

ひと口ずつ進むうちに、最初とはちがうところに気づくことがあります。気づいたことと自分の好みを分けて書くと、その日の一杯を思い出しやすいのです。

「香りが印象に残った」は、気づいたことです。そのとなりに「食事といっしょに飲みたい」と、また飲みたい場面をそえます。香りや後口の印象と、自分の好みが、別々の行に並ぶのです。

言葉が浮かばない日は、「ちがいが分からなかった」でも足ります。「前に飲んだものをもう一度」でもよく、専門の言葉を探す必要はないのです。だれかと飲む日は、それぞれ一言書いてから見せ合うと、相手がどこに目を向けたかも分かります。

最後に、「つぎは別のおやつと」「同じ条件でもう一度」と、試したいことを一つ書いておきます。点数をつけるかわりに、つぎに飲む日の予定が残るのです。ここで言えるのは、書き方の一例までです。数字と出どころは、このあとにまとめて置いておきます。

数字でくわしく

例の商品
分量と時間がちがう例として、丸八製茶場の献上加賀棒茶を挙げています。
もう一つの例
もう一つは、一保堂茶舗の極上ほうじ茶です。
書く項目
商品名、茶の量、湯量、湯温、淹れた時間の五つです。
気づいたこと
例は「香りが印象に残った」です。
また飲みたい場面
例は「食事と一緒に飲みたい」です。
試したいこと
例は「次は別のおやつと一緒に」「同じ条件でもう一度淹れたい」です。